開業・独立

食品衛生責任者の講習を受けた——申し込んだら4か月待ちで、試験なしで修了証書をもらう話

この記事の結論

飲食店の開業には食品衛生責任者の資格が必要です。講習会を1日受ければ取れますが、「いつでも受けられる」は思い込みでした。申し込んだら近隣の会場がすべて満員で、受講できたのは4か月後でした。

この記事では、申し込みのタイミング・当日の講習の中身・費用・修了証書までを実体験でまとめます。

4か月後
申し込みから受講まで
朝〜16時
講習の拘束時間
試験なし
修了の条件

前提:弁当屋を開業する前の話

私は人口5万人未満の地方都市で弁当・惣菜店を営んでいます(詳しくはこの人について)。開業の手続き全体については別の記事にまとめていますが、この記事では食品衛生責任者の取得に絞って書きます。

食品衛生責任者は、飲食店・食品販売業を営むために施設ごとに1名設置が義務づけられている資格です。調理師・栄養士などの免許を持っている場合は講習不要ですが、そうでない場合は養成講習会を1日受ける必要があります。私は対象資格を持っていなかったため、講習を受けました。

「すぐ取れる」と思っていたら4か月待ちだった

開業6か月前に「そろそろ食品衛生責任者を取っておこう」と動き出しました。ネットで日程を調べたところ、近隣の会場がすべて満員になっていました。

「電話で確認すれば空きがあるかもしれない」と思い、食品衛生協会に電話しました。結果は同じで、空きがある最短の日程は4か月後でした。そのままその場で電話申し込みをしました。

開業6か月前に動いて、受講できたのは開業2か月前。余裕があるようで、開業準備が重なる時期と重なりました。「講習はすぐ取れる」という思い込みは危険です。開業を決めた時点で、他の手続きより先に日程を押さえることをすすめます。

受講料:6,000〜7,000円程度(テキスト代込み)

受講料は実施機関・地域によって異なります。私が受けた会場ではテキスト代込みで数千円でした。事前にネットで金額を確認して、その通りの金額でした。当日会場で現金払いでした。

目安として、6,000〜7,000円程度で設定されている地域が多いようです。申し込み前に管轄の食品衛生協会のウェブサイトまたは電話で確認してください。

当日の中身:教科書に沿った一日講義

講習は午前から始まり、午後4時ごろに終わりました。内容は教科書に沿って講師が淡々と講義を進める形式です。グループワークや実習はなく、参加型でもありません。基本的に座って聴いているだけです。

内容は食品衛生に関する法律の基本から、食中毒の事例、衛生管理の実務まで幅広く扱います。過去に実際に起きた食中毒の事例を取り上げる場面が多く、内容自体は聴いていて面白い部分もあります。「なぜ衛生管理が必要なのか」が具体的に分かる話が多かったです。

ただ、説明の仕方は学校の授業に近く、一方的に聞き続ける形式なので集中力が続かない人も多い印象でした。途中で席を外す人も数人いました。その方が最終的に修了証書を受け取れたかは分かりません。

受講者の年齢層は幅広く、20代から70代前後まで揃っていました。男女比はほぼ半々でした。これから開業する人だけでなく、すでに営業中の施設で責任者を新たに設置するために来た人もいたと思います。

試験はなし。修了証書がその場で交付される

講習の最後に修了証書が交付されます。試験はありません。出席していれば受け取れます。

この修了証書が食品衛生責任者の資格の証明になります。保健所に営業許可を申請する際に必要になるので、なくさないように保管してください。私は開業後も原本を店に保管しています。

まとめ:早めに申し込む、それだけ

食品衛生責任者の取得自体は難しくありません。1日の講習を受ければ試験なしで修了証書が交付されます。費用も数千円です。

唯一の落とし穴は申し込みのタイミングです。会場が満員になることは珍しくなく、特に開業が集中する時期は競争率が上がります。私のように「6か月前に動いて4か月待ち」という事態になると、開業スケジュール全体に影響します。

開業を決めたらまず日程を調べ、空きがあるうちに申し込む。それだけを伝えたくて、この記事を書きました。

よくある質問FAQ

食品衛生責任者の資格はどうやって取りますか?

各都道府県の食品衛生協会が実施する「食品衛生責任者養成講習会」を1日受講することで取得できます。申し込みは食品衛生協会の窓口や電話、またはネット経由で行います。受講後に修了証書が交付され、それが資格の証明になります。試験はありません。

食品衛生責任者の講習はすぐに受けられますか?

地域・時期によっては数か月先まで満員になることがあります。私は開業6か月前に申し込もうとしたところ、近隣の会場がすべて満員で、受講できたのは4か月後でした。「いつでも取れる」という思い込みは危険です。開業を決めた時点でできるだけ早く申し込むことをすすめます。

講習当日はどんなことをしますか?試験はありますか?

午前から午後4時ごろまで、教科書に沿って講師が講義を進める形式です。グループワークや実習はなく、基本的に聴講するだけです。内容は食中毒の事例や衛生管理の基本が中心で、試験はありません。最後に修了証書が交付されます。

食品衛生責任者の講習にかかる費用はいくらですか?

受講料は実施機関・地域によって異なりますが、6,000〜7,000円程度(テキスト代込み)が目安です。当日会場で現金払いが多いので、事前に確認して準備しておくと安心です。